
陽子線治療に使われる「陽子線」は放射線の一種であり、重粒子線という放射線と合わせて「粒子線」と呼ばれます。
水素から作られる陽子線
水素原子は、1個の電子と1個の陽子から成り立っており、水素原子から電子を取り去ると、1個の陽子が残ります。
陽子線がん治療は、水素原子の陽子を加速器で光速に近い速度まで加速し、磁石で曲げながらがんにぶつけていきます。
重粒子線を使ったがん治療では、炭素の原子核が使われています。
アメリカでは、粒子線がん治療といえば陽子線がん治療をさすことがほとんどですが、日本では陽子線がんと重粒子がんが使い分けられています。
陽子線がん治療の背景
陽子線治療は、1979年にスタートした治療法ですが、これまでに受けた患者数は2万人ほど、年間3,000人ずつほど増えてはいます。
しかし、がん人口が年間65万人いるという人数に対しては、まだまだ主流の治療法ではないことがわかります。
原因としては以下のことが挙げられます。
- 陽子線治療を含めた粒子線治療は、巨大な施設と装置が必要になる
- 金銭的な負担が大きい
- 陽子線治療を扱える医師が少ない
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陽子線治療を含めた粒子線治療は、巨大な施設と装置が必要になる
陽子線治療ができる装置は、とても大きく広いスペースが必要になります。
重粒子線治療の施設より、陽子線治療の施設の方が少し小型ですが、それでもかなり大型なので、一部の大学病院や地方自治体にしか設置されていません。金銭的な負担が大きい
陽子線治療は、治療費だけで数百万かかってしまうほどの高額です。
現時点では先進医療ですので、保険適用はされないため、すべて自己負担になってしまいます(小児がんは除く)。陽子線治療を扱える医師が少ない
粒子線治療の施設が少ないということは、当然陽子線がん治療に関わった経験を持つ医師も少ないのです。
正確性を必要とする放射線治療は、経験が乏しい医師では無理です。
しかし、粒子線治療が出来る施設が少ないため、医師の指導・育成ができないという現状があるのです。
陽子線治療が向いているがんは?
陽子線治療は、メリットが多い治療法ですが、どのがんにも向いているわけではありません。
がんの中でも陽子線治療が向いているのは、以下のようながんです。 - 患者さん自身が陽子線がん治療を受ける意思を持っている
- 他の臓器への転移がなく、病巣が狭い範囲に限られている
- 原則として陽子線がん治療を受けようとしている部位に、放射線治療を受けていない
- 同じ姿勢で、30分間横になって動かないでいられること
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まとめ
粒子線治療である重粒子線治療や陽子線治療は、患者さんの負担も少なく治療効果が高いがんの治療法ですが、普及には施設数・金額面・医師不足など様々な問題をクリアしなければなりません。
効果の高いがん治療法が、早く普及する日が来ることを願います。
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